「初恋ダブルエッジ」修平の恋☆一番近くて一番遠い想い

少女漫画
記事内に広告が含まれています。
Amazonでチェックする

初恋ダブルエッジ』の物語を語るとき、多くの人がまず思い浮かべるのは主人公・謡と戸野田の恋でしょう。

しかし、この作品にはもう一つ、強く印象に残る恋があります。

それが 修平の恋です。

姉を想い続ける弟。
一番近くにいるのに届かない恋。
そして、未熟さを抱えながらも腐らなかった誠実さ。

修平は決して完成された人物ではありません。むしろ感情に揺れ、迷い、苦しみながら進んでいくキャラクターです。

それでも彼の恋が読者の胸に残るのは、その想いがとても 人間らしく、誠実だったからなのだと思います。


※作品のあらすじや全体の魅力については
「初恋ダブルエッジ作品紹介記事」で詳しく紹介しています。

「初恋ダブルエッジ」修平が置かれていた立場

修平は、主人公・天野謡の弟として育った人物です。

ただし二人は血のつながった姉弟ではありません。

幼い頃から同じ家で育ち、家族として過ごしてきたため、周囲からは姉弟として見られていました。

修平にとって謡は、ずっと守りたい存在でした。彼女が事件によって傷ついたことも、男性恐怖を抱えるようになったことも、すべて近くで見てきたからです。

しかし成長するにつれて、その気持ちは少しずつ形を変えていきます。

家族として大切に思う気持ち。
そして、一人の女性として惹かれていく気持ち。

修平の恋は、そんな複雑な感情の中で生まれました。

血のつながりはなくても、長い時間を姉弟として過ごしてきた二人。だからこそ修平の恋は、簡単に進むことのできない、切ないものになってしまったのです。


「初恋ダブルエッジ」修平の恋

修平の恋は、とても複雑です。

姉として大切に思っている。
でも、男としても好き。

その気持ちを自覚してしまった時点で、彼の恋はすでに難しいものでした。それでも修平は、すぐに諦めることができませんでした。

同じ家で暮らし、毎日顔を合わせ、笑った顔も泣いた顔も知っている。そんな距離で過ごしてきた相手を、簡単に忘れることはできないからです。

しかし、その想いは次第に抑えきれなくなります。そしてついに、戸野田の前で本音が溢れてしまいます。

「もう限界なんだよ」

この言葉には、長い時間抱えてきた想いが詰まっていました。

読んでいて胸が締め付けられるのは、この恋がどれほど苦しかったかが伝わってくるからです。


※この場面が描かれている巻については
✅「修平が活躍する巻レビュー」で詳しく紹介しています。

「初恋ダブルエッジ」それでも腐らなかった理由

修平の恋が印象的なのは、それでも彼が腐らなかったことです。

普通なら、

  • 戸野田を敵視する
  • 謡を責める
  • 自分の気持ちを押しつける

そうなってもおかしくありません。

しかし修平は、そうしませんでした。

戸野田のことを否定しない。
謡の幸せを壊そうとしない。

そして最終的には、自分の気持ちとも向き合います。

フラれたあと、修平はこう言います。

「フラれてよかった」

それは強がりではなく、ちゃんと想いを伝えられたことへの安堵だったのかもしれません。

叶わない恋だったとしても、向き合った時間は無駄ではない。修平は、そう思える人だったのだと思います。


「初恋ダブルエッジ」未熟でも誠実だった恋

修平は決して完璧な人物ではありません。

感情的になることもあるし、戸野田に対してぶつかる場面もあります。

けれど、その未熟さこそが彼の人間らしさでした。

大人のように上手く振る舞うことはできない。
でも、自分の気持ちから逃げない。

そして最後には、謡の幸せを受け入れ、新しい一歩を踏み出します。

すみれとの関係もまた、彼が前に進んでいることを感じさせてくれるものでした。

修平の恋は、報われる恋ではありませんでした。それでも、その想いはとても誠実だったと思います。


「初恋ダブルエッジ」修平:まとめ

修平というキャラクターを一言で表すなら、

叶わない恋でも腐らなかった男。

だと思います。

近くにいるのに届かない恋。それでも逃げずに向き合い、最後には自分の未来へ進んでいく。

初恋ダブルエッジ』という物語の中で、修平の存在はとても切なく、そして人間らしいものでした。

だからこそ、この作品を読み終えたあとも、彼の恋は長く心に残るのだと思います。


※作品全体の流れを振り返りたい方はこちら
「初恋ダブルエッジ全巻まとめ記事」もあわせて読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました