
✽この記事は5巻のネタバレを含みます。未読の方は要注意⚠️
「今まで知らなかった。こんな独占欲――」
文化祭をきっかけにクラスに馴染み、女生徒からも声をかけられるようになった優助。
そんな姿を微笑ましく見ていたゆかりだったが、胸に芽生えた“今までにない感情”に戸惑う。
「友達」のままではいられない。
ゆかりは、優助に告白することを決意する――。
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「スタジオカバナ」5巻ネタバレ感想
◆5巻は“恋が静かに終わり、恋がはっきり始まる巻”
ゆかりが「選ぶ」巻であり、
優助が「認める」巻。
これまでの巻では、
・ゆかりは想いを育て
・優助は想いから逃げ
・ハルキは関係に縋ってきた
その三角が、文化祭という舞台で大きく揺れ動きます。
■ 文化祭で露わになる「独占欲」――ゆかりの恋が次の段階へ
文化祭でクラスに馴染み、
女子たちから声をかけられるようになった優助。
それを見て、
「よかったね」と思いながらも、
胸の奥がざわつくゆかり。
ここで初めて、
“独占欲”という感情を自覚する。
「友達のままじゃ、いやだ」
この気づきは、ゆかりの恋が
“見守る恋”から“掴みにいく恋”へ変わった証拠。
■ みつるの片想いと、ゆかりの戸惑いがリアルすぎる
文化祭にはみつるも来てくれた。
みつるの、えりなへの想いを知っているゆかりは、「彼氏持ちのへの人を想う充をどう応援したらいいんだろう」と悩む。
ここがすごく現実的。
恋はきれいごとだけじゃないし、誰かを応援することが、必ずしも正解じゃない場面もある。
そんな中、みつるは優助に憧れていることもあり、4人で文化祭を回ろうと提案。
青春の交差点が、ここに集まる。
■ ハルキのマウントに、ゆかりが真正面から立ち向かう名シーン
優助が席を外しているところへ大悟とハルキがやってきた。
ハルキはいつもの調子で言う。
「勘違いしちゃったら可哀想だから教えてあげるね。
優助くんは、それ恋だと思ってないよ。」
……もう、ほんと性格悪い(小声)。
でもここで、ゆかりが言い返す。
「優助くんがどう思うかは、優助くんが決めることなので。」
ここ!!!
本当に、よく言った!!!!!!
ゆかりはもう、“傷つかないために黙る女の子”じゃない。自分の恋を、自分で守るところまで来た。
■ ハルキとの関係に、優助が「終わらせる覚悟」を持つ
昼休み、1人でいる優助の前に現れるハルキ。
・昔のテイストの歌を歌ってほしい
・ゆかり寄りの曲は嫌だ
・キスをしようとする
でも、優助はかわす。
「ここ、学校だから」
そして問い詰められた時、優助の中ではっきりする。
「この関係を清算しなきゃいけない」
これは逃げではなく、初めての“決断”。
■ 文化祭ステージ――優助が“歌う理由”を取り戻す瞬間
軽音部のステージで機材トラブル。
えりなの煽り、みつるの暴走(笑)から、
優助は強引にステージへ。
でも、歌い出した瞬間――
会場は一気に盛り上がる。
学校からは、届け出なしだったため怒られるも、みつるは満足そう。
「憧れの優助とセッションできた」
このシーンは、
優助が「誰かに利用されるため」ではなく「誰かと分かち合うため」に歌った初めての瞬間。
■ 告白しようとして、できなかった。
・・・それでも、この失敗は尊い。
2日目、優助と2人で文化祭を回れるはずだったのに、昨日のステージで一躍人気者に。
囲まれる優助を見て、ゆかりは寂しさを感じる。
そんな中、タイミングを見計らって告白しようとした瞬間、
「ゆかり」
と下の名前で呼ばれ、完全に動揺。
タイミングを失い、「また今度言う」と立ち去る。
でもこれは、後退じゃない。“自分の気持ちを大切にした選択”。
■ 「好きな人、いる」・・優助の答えが示すもの。
文化祭後、クラスの女子に聞かれる。
「好きな人、いる?」
優助は迷わず「いる」と答える。
クラスの女子は優助の意中の人が「ゆかり」だと勘付いているよう。
優助は、過去に自分と関わった女の子がいじめられた記憶が蘇る。
ゆかりを守りたい。
だから、
「何かあったら、言って」
この優しさは、もう“無自覚”じゃない。
■ 大悟との会話で、優助がついに“認める”
「一緒にいて楽な人を好きになるのって、軽率?」
この問いに、大悟は言う。
「好きな気持ち自体に、いいも悪いもない」
そして、優助は気づく。
「牧さんが、好きだ」
逃げない。
誤魔化さない。
やっと、認めた。
■ 新曲と、壊れ始めるハルキ
ゆかりを想って作った新曲。
未完成でも、優助の気持ちはまっすぐ。
でもハルキは、その想いを完全否定する。
否定しながら、自分でも理由がわからず苦しむ。
そして、大悟にヘルプの電話。
ハルキもまた、壊れたくないだけの人間だとわかる描写が苦しい。
「スタジオカバナ」5巻のテーマ
- 独占欲は、恋の始まり
- 友達のままでは守れない気持ち
- 恋は、認めた瞬間に動き出す
- 過去を手放すには、勇気がいる
5巻は、全員が「本音」を隠せなくなった巻。
「スタジオカバナ」心の学び
恋は、
“早く気づいた方が勝ち”じゃない。
認めた人から、前に進める。
ゆかりは、すでに前を向いている。
優助も、ようやくスタートラインに立った。
だからこそ、
次の6巻が待ちきれない。
「スタジオカバナ」まとめ:5巻は「告白前夜」。すべてが揃った巻。
- ゆかりの覚悟
- 優助の自覚
- ハルキの限界
- みつるの成長
全部が重なって、物語は“次のフェーズ”へ突入する。
ここからの展開、本当に目が離せません。
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