【小田原みづえ】初恋ダブルエッジ最終巻8巻ネタバレ感想♡過去を越えて、それぞれが選んだ未来

少女漫画
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⚠️この記事はネタバレを含みます。ネタバレを望まない方はご注意ください!

これまで物語は、トラウマ、恋、家族、そして叶わない想いを描いてきました。

最終巻では、それぞれの登場人物が自分の気持ちと向き合い、少しずつ前へ進んでいきます。苦しい時間を乗り越えてきたからこそ、ラストにはとても温かい余韻が残る巻でした。


▶︎初恋ダブルエッジ7巻レビューはこちら

「初恋ダブルエッジ」8巻のあらすじ

ある日、すみれはギターの弦を張り替えてもらうため、久しぶりにギター工房を訪れます。そこで再会した修平は、左腕を骨折していました。

雪の日の出来事が原因なのではないかとすみれは気にしますが、修平ははっきりと言います。

「勝手に自分のせいとか思わないでほしい。そういうの嫌い」

ぶっきらぼうな言葉でしたが、そこには修平なりの優しさがありました。

「初恋ダブルエッジ」すみれの気持ち

センター試験が終わり、田辺の家でお疲れ様会が開かれます。

その中で田辺の恋愛の話題が出たとき、修平はすみれに気を遣い、わざと話を遮ります。

その行動に気づいたすみれは、初めて気持ちに自分の気がつくのです。田辺のことよりも、修平のことが頭から離れない自分に。

修平はすみれに雪の日の出来事について謝ります。事故だったとはいえ、キスは男よりも女の人の方がショックだと思う。すぐ謝れなかったのは、頭が真っ白になってしまったから、と。

その不器用な言葉に、すみれはますます心を動かされていきます。

「初恋ダブルエッジ」戸野田の葛藤

一方、謡と戸野田の関係も新しい段階へ進もうとしていました。

付き合ってから時間が経ち、友達から「もう最後までいった?」という話題を振られる謡。

戸野田はいつも謡のペースを尊重してくれていました。

だからこそ、謡は考え始めます。自分は戸野田に我慢させているのではないか。そして、自分はトラウマを乗り越えられるのか。

そんな不安を抱えながらも、二人の関係は少しずつ進んでいきます。

ある日、戸野田はふと漏らします。

「なんだろうな、この、幸せなのにゴリゴリHPが減っていく感じは」

謡を大事にしたい。でも好きだからこそ触れたい。その矛盾に悩む戸野田の姿が、とても人間らしく感じられました。

「初恋ダブルエッジ」卒業と新しい道

やがて謡は高校を卒業します。母親に感謝を伝えると、母は言います。

「親の役目がなくなることなんてない」

「だからちゃんと幸せになってちょうだい」

その言葉は、これまで娘を見守ってきた親の想いそのものでした。

謡は共学の大学へ進学します。社会に出る前に、自分を少しでも強くしておきたいと考えたからです。

「初恋ダブルエッジ」過去との向き合い方

大学生活の中で、謡は中学時代の出来事を知る人物と再会します。過去の出来事を持ち出され、一瞬心が揺れます。

修平は昔、謡をからかった相手を殴ったことがありました。実は、謡に絡んできたのが、昔、修平が殴った相手だったのです。

謡は、以前修平に言われた言葉を思い出しました。

「傷ついたのはねーちゃんだけじゃない」

これまで自分を守ってくれた人たちの存在を改めて感じ、事件のことを引き合いに出され、絡まれても、うつむかずに前に進む覚悟を決めたのでした。


「初恋ダブルエッジ」二人の未来

その夜、謡は戸野田のもとへ向かいます。

過去の傷や不安を抱えながらも、それでも前へ進みたい。そう思えるようになったのは、戸野田がずっと隣で待ち続けてくれていたからでした。

そして二人はようやく、本当の意味で結ばれます。

トラウマを抱えながら始まった恋でしたが、時間をかけて少しずつ歩み寄り、互いに支え合う関係へと変わっていきました。

やがて謡は大学を卒業し、戸野田と結婚します。

怖かった過去も、遠回りした時間も、すべてが二人の未来へとつながっていたのだと感じさせてくれる結末でした。


「初恋ダブルエッジ」修平とすみれ

一方で、修平とすみれの関係も少しずつ変わっていきます。

謡の結婚を羨ましそうに話すすみれに、修平は、俺はまだ就職したばっかだし無理だ。と伝えると、すみれは慌てて「私だってまだ結婚とか考えてないし」と答えます。

すると修平は「考えてないの?俺は考えてるけど」とすみれに伝えます。

ずっと報われない想いを抱えてきた修平だからこそ、この言葉にはどこか覚悟のようなものが感じられました。

その一言に、すみれの心はまた静かに揺れ動きます。

修平の恋は一度終わりました。けれど、そこからまた新しい恋が始まろうとしている。

二人の未来も、これから少しずつ形になっていくのだろうと感じさせてくれる、温かい余韻の残るシーンでした。


まとめ

初恋ダブルエッジ』は、恋の物語であると同時に、傷を抱えた人たちがそれぞれの幸せを見つけていく物語でした。

謡はトラウマと向き合いながら前に進み、
戸野田はそんな彼女を支え続けました。
そして修平もまた、報われない恋を経て、自分の未来へ歩き出していきます。

幸せになってほしいと思っていた人たちが、それぞれの場所でちゃんと幸せを見つけている。

読み終えたとき、当たり前のことかもしれないけれど、そんな温かい気持ちに包まれるラストでした。

そしてこの物語が、今トラウマや過去の傷に悩んでいる人の背中に、ほんの少しでも寄り添う作品になってくれたらいいなと感じました。


※『初恋ダブルエッジ』の作品全体について知りたい方はこちら
作品紹介記事はこちら(あらすじ・見どころまとめ)

▶︎1巻〜8巻のレビューまとめはこちら(準備中)

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