
小田原みづえ先生の漫画『初恋ダブルエッジ』1巻を読みました。
この作品は、男性恐怖を抱えた少女が恋をしようとする物語です。
恋に憧れながらも男性が怖い。
そんな複雑な気持ちを抱える主人公と、彼女を見守る年上男性との距離感がとても印象的な作品でした。
◆『初恋ダブルエッジ』の作品全体について知りたい方はこちら◆
✅『初恋ダブルエッジ』作品紹介記事(あらすじ・登場人物・見どころをまとめています)
「初恋ダブルエッジ」1巻のあらすじ
主人公は17歳の女子高生 天野謡(あまの よう)。
ある日、謡は突然見知らぬ男性に「あたしの王子様になってください」と声をかけます。
男なんて中身はみんなオオカミ。
どうせ食べられるならかっこいいオオカミがいい。
そんな極端な考えの裏には、実は理由がありました。
謡は過去に強姦未遂事件に巻き込まれた経験があり、それ以来男性恐怖を抱えていたのです。
それでも恋をしたい。
自分の世界を少し変えたい。
そんな思いから、彼女は勇気を出して行動を起こします。
「初恋ダブルエッジ」謡と「との」の関係
謡が声をかけた男性は、ギター工房で働く職人 戸野田譜(とのだ けい)。
彼はみんなから「との」と呼ばれていました。
男性が苦手な謡ですが、なぜか「との」だけは近くにいても大丈夫でした。
頭を撫でられても平気。
触れられても恐怖がない。
そんな不思議な距離感の二人。
しかし「との」は、女子高生と付き合うつもりはないときっぱり断ります。
それでも諦めない謡。
そんな彼女を見て「との」は言います。
「あんたハリネズミみたいだな」
男はオオカミ。
そして自分はハリネズミ。
この二人の例えがとても印象的でした。
「初恋ダブルエッジ」1巻で印象的だったシーン
1巻で特に印象に残ったのは、壊れたギターのエピソードです。
謡は以前ギターを弾いていました。
しかし、男に襲われそうになったとき、相手を振り払うためにギターを折ってしまいます。
そのギターを修理してもらうため、謡は「との」のもとへ持っていきます。
しかし、壊れ方を見た「との」は誤解します。
「もの大事にしないやつって嫌いなんだけど」
そう言って修理を断るのです。
ですが事情を知ったあと、「との」はこう言います。
「このギターが謡を守れたんなら良かった」
この言葉がとても印象的でした。
ギターを大事にしている人だからこそ、それでも「守れたなら良かった」と言える。
ここに「との」という人物の優しさが表れている気がします。
「初恋ダブルエッジ」見守る男「との」の魅力
この作品で一番印象に残ったのは、「との」の距離感です。
謡は恋をしたい。
でも男性が怖い。
そんな彼女に対して、とのは
- 無理に距離を詰めない
- 彼女のペースを尊重する
- 見守る
という姿勢を崩しません。
ライブ会場で謡が男性ばかりの空間に緊張してしまったときも、触れないギリギリの距離で腕を回して守る、という行動をとります。
この距離感がとても印象的でした。
「初恋ダブルエッジ」初恋が動き出す瞬間
物語の終盤、謡は「との」に告白します。
「とうとう初恋デビューしちゃったようです」
しかし二人の関係は簡単には進みません。
「との」には忘れられない女性がいる様子。
さらに元カノらしき女性が現れ、謡の気持ちは揺さぶられます。
それでも最終的に「との」は謡にこう言います。
「悔しいけどおまえのハリはいつも深いところに刺さるんだよ」
そして「好きだ」と気持ちを伝えるのです。
「初恋ダブルエッジ」まとめ
『初恋ダブルエッジ』1巻は、
男性恐怖を抱えながらも恋をしようとする少女と、そんな彼女を見守る年上男性の関係を描いた物語でした。
恋に進む前の、
- 怖さ
- 勇気
- 距離
そんな感情が丁寧に描かれている作品です。
特に「との」の距離感はとても印象的でした。
無理に距離を詰めるのではなく、相手のペースを大事にする。そんな大人の優しさを感じるキャラクターです。
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✅『初恋ダブルエッジ』作品紹介記事(あらすじ・登場人物・見どころ)

