
気づいたら、距離が近い。
拒まれているわけでもない。嫌われているわけでもない。むしろ大切にされている。でも、その近さが、少しだけ息苦しい。
『うちの弟どもがすみません』3巻は、「近いこと」が、必ずしも正解ではなくなっていく瞬間を描いた巻です。
家族としての距離が、静かに、でも確実に揺らぎ始めます。
※本作はアニメ化が決定しており、放送時期や最新情報については別記事でまとめています。
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「うちの弟どもがすみません」あらすじ
糸に対する源の距離感は、3巻に入ってさらに近づいていきます。
糸自身も「このままではまずい」と感じ、少しずつ距離を取ろうとしますが、源はその変化を特に気に留めることもなく、これまで通り接してきます。
一方、ずっと部屋にこもっていた三男・柊との関係にも変化が訪れ、家族の形は、思わぬ方向へと動き始めます。
「うちの弟どもがすみません」3巻で印象に残るポイント
源の距離感が“無自覚に”おかしい
3巻で一番印象的なのは、源自身が距離感の異変に気づいていないことです。
家族を大事にしているつもり。守っているつもり。
けれど源は、他の弟たちと同じ感覚で、女の子である糸に接してしまっていました。
その無自覚さが、糸の戸惑いを大きくしていきます。
柊との接触が、家族を一歩前に進める
夏休み、庭仕事中に倒れた糸を助けたのは、これまで姿を見せなかった柊でした。
糸は初めて柊と向き合いますが、良かれと思った行動が、逆に柊を傷つけてしまいます。
それでも糸は諦めず、柊が大切にしている“ゲームの世界”から、少しずつ距離を縮めていきます。
この出来事を通して、源もまた、自分のやり方が間違っていたことに気づきます。
「間違っていた」と認める源
源は柊に謝ります。そのとき返ってくる柊の言葉。
「助けてくれようとしたのが、嬉しかった」
この一言で、柊はようやく部屋から出てくることができました。
3巻は、柊が家族の輪に戻ってくる巻でもあります。
夏休みの終わりに気づく、糸の立場
夏休みも終盤。兄弟たちはふと気づきます。
糸はこの夏、自分のための時間をほとんど持っていなかったことに。
そこで兄弟たちは、糸の地元へ行く計画を立てます。
久しぶりに幼馴染と再会する糸。その様子を見て、源と糸の距離も、また少しだけ縮まっていきます。
「うちの弟どもがすみません」アニメ前にこの3巻を読む意味
3巻では、
- 源の距離感がなぜ危ういのか
- 糸が違和感を覚え始める理由
- 柊が家族に戻るまでの過程
が、はっきりと描かれます。
家族の物語でありながら、関係性の境界線を考えさせられる一冊です。
「うちの弟どもがすみません」3巻のテーマ
◆ 近さは、優しさとは限らない
3巻のテーマは、「近いこと=正しいことではない」という気づきです。
大切だからこそ、距離を間違えてしまう。
その危うさが、この巻では丁寧に描かれています。
「うちの弟どもがすみません」3巻の心の学び
◆ 無自覚な優しさは、人を苦しめることがある
源の優しさは本物です。でもその優しさは、相手の立場に立てていない瞬間もありました。
3巻は、「良かれと思った行動が、相手を追い詰めてしまうこともある」という現実を、静かに教えてくれます。
次の展開が気になる方へ:4巻へ
3巻を経て、家族の形は一段階アップデートされました。
しかし同時に、源と糸の関係には、もう後戻りできない違和感が残ります。
この違和感が、4巻でどう動いていくのか。ぜひ続けて読んでみてください。
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