【オザキアキラ】『うちの弟どもがすみません』1巻 あらすじ・感想(ネタバレ)♡突然はじまる”家族”と距離の物語

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いきなり「今日から、弟が4人できました」と言われて、戸惑わずにいられる人は、どれくらいいるでしょうか。

知らない家。知らない生活リズム。しかも同い年の長男は不機嫌で、空気はどこか張りつめている。歓迎ムードとは程遠い場所に、主人公・糸は放り込まれます。

うちの弟どもがすみません』1巻は、恋が始まる物語ではありません。突然“家族になってしまった人たちが、どう距離を測るか――その戸惑いから、静かに始まる物語です。


※本作はアニメ化が決定しており、放送時期や最新情報については別記事でまとめています。
アニメ「うちの弟どもがすみません」放送時期・最新情報はこちら

「うちの弟どもがすみません」あらすじ

主人公・成田糸は、母の再婚をきっかけに引っ越すことになります。
しかし、引っ越し先で待っていたのは――いきなり弟が4人という想定外の状況でした。

しかも長男・源とは同い年。生活のリズムを崩された源は、終始不機嫌で、糸に対しても辛く当たります。

一方で、次男・洛は冷静に場をフォローし、三男・柊は部屋に引きこもったまま姿を見せません。末っ子の類だけが、屈託なく糸に懐いてきます。

「家族になろう」と一生懸命な糸と、それぞれ事情を抱えた弟たち。ぎこちない同居生活が、静かに始まっていきます。

「うちの弟どもがすみません」1巻で印象に残るポイント

源の不機嫌は「拒絶」ではない

長男・源は、感じが悪い。
でもそれは、糸を拒絶しているからではありません。

母を亡くして以降、弱音を吐かず、弟たちを支える立場で生きてきた源は、今さら誰かに頼ることができない人なのです。

次男・洛の言葉から見えてくるのは、「不器用だけれど、家族を大事にしようとしている源」の姿でした。


「守る姉」ではなく「一緒にいる姉」

糸は、家族のために何かしようとします。
でも源は、こう言います。

「俺らはお前に守られるほど弱くない。
頼りたいお姉ちゃんより、一緒にいたいお姉ちゃんでいい」

この一言が、1巻の核です。

家族だからといって、役割を背負わなくていい。“そばにいること”そのものが、関係になる――この作品の距離感が、はっきりと示される場面でした。


選ぶ・選ばない、という決断

物語の後半、父の転勤が決まり、糸は「両親についていく」という選択肢を提示されます。

それは、糸が最初に思い描いていた“理想の家族”でした。だからこそ、源はその選択を勧めます。

けれど糸は、まだ1か月しか経っていないこの家で、少しずつ「姉」として受け入れられている実感を抱いていました。

悩んだ末、糸が選んだのは――この家に戻ること。

そして、源の「おかえり、糸」という言葉。ここで初めて、二人の関係に“期待”が生まれます。

アニメ「うちの弟どもがすみません」を見る前にこの1巻を読む意味

1巻を読んでおくと、アニメで描かれる

  • 源の不機嫌さの理由
  • 洛の立ち位置
  • 柊が引きこもっている背景
  • 糸が「姉」であろうとする理由

が、とても理解しやすくなります。

派手な展開はありませんが、感情の下地を丁寧に積み上げる巻です。

この1巻があるからこそ、今後の関係性の変化が、きちんと刺さってくる。そんな“準備の一冊”だと言えるでしょう。

「うちの弟どもがすみません」1巻のテーマ:「家族になる」前の距離の測り方

うちの弟どもがすみません』1巻で描かれているのは、恋の始まりではなく、家族になる前の“距離の混乱”です。

血のつながりも、積み重ねた時間もないまま始まった同居生活。「お姉ちゃん」という立場を与えられた糸と、それぞれ事情を抱えながら生活してきた弟たち。

1巻は、
「どう接すればいいのか分からない」
「近づきたいけれど、踏み込みすぎてもいけない」
そんな曖昧な距離感そのものを丁寧に描いています。

誰かの居場所を守ることと、誰かと一緒にいることは違う。その違いに気づくまでが、この1巻のテーマです。

「うちの弟どもがすみません』1巻の心の学び:役に立たなくても、そばにいていい

糸は、「家族の役に立とう」とします。
けれど源は、はっきりと言葉にします。

頼りたいお姉ちゃんより、一緒にいたいお姉ちゃんでいい。

この言葉が示しているのは、人は“支えられる存在”である前に、“一緒にいる存在”でいいということ。

何かをしてあげなければならない。守らなければならない。そう思い込んでしまう優しさが、時に相手との距離を広げてしまう。

1巻は、
「役割を背負わなくても、関係は始められる」
そんな静かなメッセージを、読者に残してくれます。

「うちの弟どもがすみません」まとめ

【1巻は「始まり」を描く巻】

うちの弟どもがすみません』1巻は、

  • 恋の始まりではなく
  • 家族になるための距離を描いた物語

です。

一緒にいることを選ぶ。
役割より、存在を選ぶ。

静かだけれど、確かな一歩が描かれた1巻でした。

「うちの弟どもがすみません」次の展開が気になる方へ

【2巻で描かれる変化】

1巻で描かれたのは、“一緒にいることを選ぶまで”の物語でした。

2巻では、その選択をしたあとで、関係がどう変わっていくのかが描かれていきます。

  • 源の態度に見えてくる変化
  • 糸が「姉」という立場に慣れていく過程
  • そして、まだ部屋から出てこない柊の存在

1巻で張られた感情の下地が、2巻では少しずつ動き始めます。

「この家族は、これからどうなっていくのか」そう感じた方は、ぜひ続けて2巻を読んでみてください。

▶︎ 2巻レビューはこちら(準備中)


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